支援活動
SUPPORT ACTIVITIES
2025.05.15
【新入社員研修レポート】介護業界が直面する「2025年問題」に対応すべく特定技能人材10名を初採用!(東急イーライフデザイン様)
支援活動
#フィリピン #介護

このたび、株式会社東急イーライフデザイン様よりご依頼いただき、
フィリピンからの特定技能人材10名を対象とした初期研修を実施しました。
入社時の不安や文化的ギャップを解消し、安心して就業をスタートできるよう設計した研修の様子とともに、受け入れ企業のご担当者インタビューも交えながら、外国人材が“活躍”するための第一歩をご紹介します!
【Customer Profile】
株式会社東急イーライフデザインシニア向け住宅「グランクレールシリーズ」の開発・運営を中心に、カルチャースクール「ホームクレール」、筋力アップスタジオ「ラクティブ」、自宅での介護サービス「ホームケア」など、シニアの皆様の暮らしを多方面から支えるサービスを展開。2025年より、同社が運営する「グランクレール」において、特定技能制度を活用した外国人介護士の受け入れを開始。多様な人材が安心して働き、ご入居者に質の高いケアを提供できる体制づくりに取り組んでいる。

今回の入社 時研修を受けた、10名の特定技能外国人
【研修実施の背景】
介護業界が直面する「2025年問題」。深刻な人手不足が叫ばれる中、東急イーライフデザイン様では、社会課題への対応の一環として、今回初めて特定技能人材の受け入れをスタートされました。
同社では、2030年度までに介護職員の外国人材比率を全体の約1割まで引き上げるという目標を掲げ、その実現に向けて「言語や文化の違いを克服するための研修プログラムの充実」を重視。
当協会にご依頼いただき、フィリピン国籍の外国人社員10名の、入社時の初期研修を実施させていただくこととなりました。
【研修内容】
今回の研修は、オーダーメイドの8日間プログラム。
東急イーライフデザイン様の事業内容や研修へのご要望を丁寧にヒアリングし、来日直後から「安心して働きはじめられる」ことをゴールに設計しました。
実施にあたっては、当協会のオリジナル教材を使用。
生活面・就業面・文化面の不安を取り除くため、以下の内容を中心に研修を構成しました!
<カリキュラム構成>
1.導入
オリエンテーション、日本文化・日本人の特徴、在留資格に関する基礎知識
2.意識教育
特定技能制度とは、社会人としての権利・義務・責任、仕事の目的と将来設計
3.日常生活マナー
宿舎や屋外における正しいマナーと知識の習得、近隣トラブルを回避するためには
4.就業マナー
重要な就業規則、評価基準、勤怠に関する留意点、コミュニケーション
5.お金
マネープランニング、給与明細の確認方法、税金・社会保障制度に関する理解
6.法律・犯罪
SNS利用、入管法や道路交通法の遵守、その他(在留外国人が犯しがちな違反)
7.性教育
家族計画、セクシュアルハラスメント、交際に関する注意点
8.ケーススタディ
交通事故や急病時の対応、防犯と災害対策など


登壇講師は1万人以上を指導してきた外国人教育のプロ!
講師を務めたのは、これまでに1万名以上のグローバル人材を指導してきた当協会の石原。
やさしい日本語や英語を織り交ぜながら、受講者一人ひとりの反応を見て、理解度に合わせた講義を行いました。


<講師紹介>
一般社団法人 日本料飲外国人雇用協会 支援本部 本部長
石原 純(Jun Ishihara)
国内最大手の監理団体にて技能実習制度の前身となる「研修制度」時代より、海外人材の教育や指導、支援スキームの構築に携わり、現場の統括責任者や代表職などを歴任。海外人材事業15年のキャリアで技能実習生の入国時教育など、延べ10,000名のグローバル人材への指導実績をもつ。
受講した10名の皆さんは、真剣な表情でメモを取ったり、慣れない日本語にも単語帳を作って予習復習するなど、8日間、一生懸命に向き合ってくださいました!
講義の合間には笑顔や頷きも多く見られ、異国の地での新たな一歩に対する不安と期待が入り混じった空気感が、会場全体を包んでいました。


